心の底から信頼できる人間なんて、そうそう出会えるものではない。信頼できるパートナーと出会うまで起業しないとか、プロジェクトを始めないという人は多いけれど、思い通りの出会いが訪れる確証なんてあるのだろうか?
自分に都合よく、信頼できる人が流れてくるのを待っているようなスタンスでは、何も始められないし、好機を逃し続けていくばかりだ。
僕は仲間たちと、いくつもビジネスを手掛けているが、彼らとの関係に「信用の大きさ」は重視しない。まったく要らないというわけではないが、それよりも大事にしているのは、スピード感だ。
何かをやりきろうと思うとき、信用とスピード感はトレードオフの関係にある。自分がやりたいこと、実現させたいことを速攻で進めてくれるのなら、相手が信用に足る存在かどうかは、いったん脇に置いておくしかない。相手の信用度を推し量っているうちに、やりたいことが頓挫してしまっては意味がないのだ。
スピードをつけてビジネスを立ち上げる必要があるなら、少々の信用のリスクを背負ってでも、走り出すことが大切だ。スピード感にこだわるあまり、見るからに裏切られそうなヤバい人と組んだりしてはいけないが、とにかく人生の時間は限られている。好機をとらえ、行動のスピードアップを最優先しよう。
それで裏切りに遭ったのなら、僕は仕方がないと思う。落ちこんでいないで顔を上げて、再び走り出すのだ。きっと、新しい仲間が手を差し伸べてくれるだろう。
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