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» 2021年06月13日 10時40分 公開

ホリエモンが語る「裏切りへのリスクヘッジ」 信用とスピード感はトレードオフ堀江流・経営者に必要な『やりきる力』(1/3 ページ)

宇宙事業や、過去の失敗エピソードを交えて経営者としてのメッセージを贈った近刊『やりきる力』(学研プラス)から堀江氏が考える「経営者に必要な能力」について語ってもらった。

[堀江 貴文,ITmedia]

 手元のスマホで多くの情報にアクセスでき、YouTube、SNSといったあらゆるツールで手軽に世界へ情報発信ができる。社会の変化に伴い、人生の選択肢は多様になった。さらにコロナ禍で社会の変化は加速している。

 そんななかで自分の中にブレない芯を立て、それを「やりきる」にはどうすべきか。ホリエモンこと堀江貴文氏が自身の経験から経営者に必要な「やりきる力」を語る。

 時間・お金の使い方、人間関係など日常生活に関わる事柄から、退路を断つ、のめり込む、頭を使う、熱中するといったビジネスマインドまで。自身が起こした宇宙事業や、過去の失敗エピソードを交えて経営者としてのメッセージを贈った近刊『やりきる力』(学研プラス)から堀江氏が考える「経営者に必要な能力」について語ってもらった。

堀江貴文(ほりえ・たかふみ)1972年福岡県八女市生まれ。実業家。SNS media&consultingファウンダーおよびロケット開発事業を手掛けるインターステラテクノロジズのファウンダー。現在は宇宙関連事業、作家活動のほか、人気アプリのプロデュースなどの活動を幅広く展開。2019年5月4日にはインターステラテクノロジズ社のロケット「宇宙品質にシフト MOMO3号機(MOMO3号機)」が民間では日本初となる宇宙空間到達に成功した。著書に『非常識に生きる』(小学館集英社プロダクション)、『やりきる力』(学研プラス)など(以下撮影:KAZAN YAMAMOTO)

他人の心は操れない

 僕は普段から、ビジネスと遊びの境界のない毎日を過ごし、たくさんの仲間に囲まれている。コロナ禍に見舞われてから、さすがにビジネス会食の機会は減ったが、気の合う知人や友達と語り合う場は失っていない。

 そして、そういった仲間たちと話しているうちに、ビジネスのアイデアが生まれる。性格的に寂しがり屋でもあるので、起きている間は、何人もの面白い仲間と笑って過ごしているのが好きだ。

 ただし、寂しがり屋ではあっても、知らない人から声を掛けられるのは大嫌い。どこかで僕を見つけても、知り合いでなければ絶対に寄って来ないでと、強く述べておく。

 僕は面白いことをたくさんやりたい。だから、自然と仲間が増える。仲間になった人へのサービスは、割とあついほうだ。いい企画があれば呼びかけるし、助けを求められたら可能な範囲でサポートする。友情は大切などと言うつもりはないけれど、面白い時間を過ごせる味方は、多いほうがいいに決まっている。

 ビジネスパーソンとして僕が一定の成功を得られたのは、優れたパートナーや仲間に恵まれたからだろう。共に戦い抜いてくれた彼らには、感謝しかない。

 一方で、仲間からの裏切りにも、たびたび遭っている。リスクマネジメントは徹底しているつもりだが、人の心だけは、どうにもならない。背中から不意打ちされるような、崖に突き落とされるような、ひどい裏切りを何度となく経験している。

 一番大きな裏切りは、ライブドア事件での元部下の行動だろう。身に覚えのない告発から始まって、僕は社会的地位も財産も全て失った。本当にひどい裏切りだったけれど、恨んだり、思い出したりすることは1秒もない。

 ビジネスパートナーに裏切られて、いつまでも恨み言を言っている経営者たちがいるけれど、「それってもう、過ぎたことじゃないの?」と僕は思う。

ビジネスパートナーに裏切られて、いつまでも恨み言を言っている経営者たちに「それってもう、過ぎたことじゃないの?」と言いたい
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