ありがとうキタボウリング  「私の青春そのもの」名護で48年、惜しまれ閉館寂しい(1/2 ページ)

» 2021年07月05日 17時24分 公開
[沖縄タイムス+プラス]
沖縄タイムス

 1972年12月16日に開館し、多くの人々に親しまれてきたキタボウリングセンター(沖縄県名護市)が6月20日、閉館した。建物の老朽化や新型コロナウイルスの影響による時間短縮営業などが続き大幅に収入が減少。運営が厳しくなり閉館を決めたという。48年余りの歴史を知る利用者からは「寂しい」「本当にありがとう」と閉館を惜しむ声が上がった。(北部報道部・當銘悠)

音の響き

 開館当初は地元の会社員らを中心に賑わい、2〜3時間待ちの状態が続いた。利用者が絶えず、午前5時ごろまで営業していたこともあったという。約30年前にはオートスコアラー(自動採点機)を導入。家族連れにも親しまれたほか、これまで行われた数々のリーグ戦には多くの愛好家が参加してきた。

1988年ごろのキタボウリングセンター=名護市城(同センター提供)

 仲村司支配人によると、同ボウリング場はウッドレーンで、建物は体育館のような造りをしているため音の響きが良く、ボウラーの間で評判が良かった。50年の節目に向けて補修、改装も検討したが、多額の費用がかかることや、コロナ禍の大幅な収益減も重なり閉館を決めた。

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