「とにかく大きく目立つ」米軍基地ゲート通りから見える昭和の巨大ネオン撤去老朽化(2/2 ページ)

» 2021年09月16日 09時12分 公開
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 縦型の看板は「四季」と、「STEAK HOUSE FOUR SEASONS」の日本語と英語で表記。當山さんは「あの頃は米国人客が多かったが、日本復帰も果たしたし、近いうちに県民にも親しまれるようになると思った」と振り返った。

 中の町の再開発事業に伴い、沖縄市園田に移転したのは2005年。看板の移転費用は150万円に上ったが、「四季の原点」だからと設置し、お店を照らし続けてきた。

 社長を継ぐ長男の恵史さん(53)は「復帰50周年までは持ちこたえてほしかったが、地域に迷惑をかけても困るので早めに取り外すことにした」と話した。50年近く残っているネオン看板はほとんどなく、看板屋からは「もったない」と惜しまれたという。一方で、横型のネオン看板は移転後の設置のため、今も現役だ。

 同店では今年8月から、恵史さんの息子の鈴二郎さん(20)が修業を始めた。當山さんは「若い世代が、次の50年につないでほしい」と目を細めた。

創業時から掲げられ、6日に惜しまれつつ撤去されたステーキハウス四季の縦型のネオン看板の前に立つ創業者の當山政順さん(中央)、恵史社長(右から2人目)、鈴二郎さん(右端)=4日、沖縄市園田
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