縦型の看板は「四季」と、「STEAK HOUSE FOUR SEASONS」の日本語と英語で表記。當山さんは「あの頃は米国人客が多かったが、日本復帰も果たしたし、近いうちに県民にも親しまれるようになると思った」と振り返った。
中の町の再開発事業に伴い、沖縄市園田に移転したのは2005年。看板の移転費用は150万円に上ったが、「四季の原点」だからと設置し、お店を照らし続けてきた。
社長を継ぐ長男の恵史さん(53)は「復帰50周年までは持ちこたえてほしかったが、地域に迷惑をかけても困るので早めに取り外すことにした」と話した。50年近く残っているネオン看板はほとんどなく、看板屋からは「もったない」と惜しまれたという。一方で、横型のネオン看板は移転後の設置のため、今も現役だ。
同店では今年8月から、恵史さんの息子の鈴二郎さん(20)が修業を始めた。當山さんは「若い世代が、次の50年につないでほしい」と目を細めた。
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