山手線内回り、池袋〜大崎が週末運休 経路検索サービスも臨時ダイヤに対応渋谷駅の大規模工事で

» 2021年10月22日 17時27分 公開
[ITmedia]

 JR東日本は渋谷駅の工事に伴い、10月23日から24日にかけて山手線内回りの池袋〜渋谷〜大崎間を終日運休する。内回りの大崎〜東京〜池袋間も本数を大幅に減らして運行する他、外回りの大崎〜渋谷〜池袋間も同様に本数を減らす。このため、東京メトロや都営地下鉄などで振り替え輸送を実施する。

photo 一部区間で終日運休するJR山手線(提供:ゲッティイメージズ)

 同社は2015年から駅改良工事を進めており、今回はホームを拡幅するため、線路切り替え工事を行う。同社によると、約52時間にわたる運休は「過去最長」という。

 終日運休の対象は、山手線内回りの池袋〜渋谷〜大崎間。内回りは池袋駅で上野方面に、外回りは大崎駅で一部東京方面にそれぞれ折り返し運転する。運休対策として、同社は山手貨物線の線路を活用し、品川〜新宿間で臨時列車(停車駅は品川・恵比寿・渋谷・新宿)を運行させる方針。

 同社の他路線でも増発などの対応を取る。埼京線・東京臨海高速鉄道(りんかい線)は新木場〜大崎〜赤羽間を増発するとともに、京浜東北・根岸線は快速運転を中止し、終日各駅停車で運行する。JRと相互直通運転している相模鉄道(相鉄)は、直通区間の終着駅を新宿駅までから、池袋駅までに一時的に延長する。

photo 運休区間とJR各路線などの対応

 これに伴い、鉄道各社は振り替え輸送を行う。対象は東京メトロ・都営地下鉄の全線に加え、りんかい線の全線、西武鉄道の池袋線(池袋〜所沢間)、新宿線(西武新宿〜所沢間)、西武有楽町線(全線)、東急鉄道の東横線(渋谷〜武蔵小杉間)、池上線(全線)、大井町線(大井町〜自由が丘間)、目黒線(目黒〜武蔵小杉間)、東急多摩川線(全線)、京浜急行の本線(泉岳寺〜品川間)。振り替え輸送の利用には、運休対象区間の切符、定期券、回数券が必要。

photo 振り替え輸送の対象路線

経路検索サービスも週末運休に対応

 週末の運休に合わせて、PCやスマートフォンで経路検索サービスを提供する各社も、臨時ダイヤに対応する。ヤフーが提供する「Yahoo!乗換案内」と、ジョルダンの「乗換案内」は15日までに、運休区間を避けた案内をするようにそれぞれ対応済みだという。

 例えば、原宿から渋谷までの経路を検索をする際、通常時は山手線のみを使った経路を案内するものの、臨時ダイヤに合わせて、東京メトロ副都心線の明治神宮前〜渋谷間に利用するよう案内する。西武新宿線の鷺ノ宮〜新宿間の経路検索でも、鷺ノ宮〜高田馬場(山手線)〜新宿ではなく、鷺ノ宮〜中井(都営大江戸線)〜新宿と運休区間を避けた経路を案内する。

photo 原宿〜渋谷間の経路検索では運休区間を避けた案内を表示する(出典:ジョルダンのプレスリリース)
photo 西武新宿線の鷺ノ宮〜新宿間の経路検索でも、鷺ノ宮〜中井(都営大江戸線)〜新宿と運休区間を避けた経路を案内(出典:ヤフーのプレスリリース)

 週末運休に対し、JR東は「お客さまにご迷惑をお掛けいたしますが、ご理解とご協力をお願いいたします」としている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.