ガソリン150円台の給油所に行列 「外出を減らすしか」200円超の島も家計を直撃する原油高騰(1/2 ページ)

» 2021年11月07日 17時00分 公開
[沖縄タイムス+プラス]
沖縄タイムス

 原油価格の高騰が、沖縄県内でも家計を直撃している。1日の1リットル当たりのガソリン価格は全国平均を上回る173円20銭を記録し、離島では200円以上の給油所も。12月分の電気料金は引き上げ幅が全国最大になる見通しで、県民から「早く価格が落ち着いてほしい」と悲鳴が上がる。各種料金の引き上げは企業のコスト増も招き、小売店では店頭価格への影響も見込まれる。

燃料代を少しでも節約しようと、価格が比較的安い給油所には車の行列ができた=5日、本島内

バイト代の7割

 石油情報センターによると、新型コロナウイルスの感染が落ち着き、経済活動が活発になったことで原油の供給が需要に追いつかないのが高騰の要因。

 1リットル当たり150円台でガソリンを販売する那覇市の給油所は、行列が絶えない。沖縄市から那覇市の専門学校に通う佐次田ひよりさん(21)は「アルバイト代の7割を車関係に回さざるを得なくなった。教材や参考書が買えない」と嘆く。

 与那国町の給油所は今月に入り201円の価格を付けた。自営業の女性(41)は「2人の子どもとのドライブを減らしている。電気料金の節約でクーラーが必要ない涼しい時間帯に早起きして作業している」とため息をついた。

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