前田産業ホテルズ(前田裕子社長)が運営するホテルゆがふいんおきなわ(沖縄県名護市)がこのほど、第24回人に優しい地域の宿づくり賞(主催・全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会)で最高賞の「厚生労働大臣賞」を県内で初めて受賞した。
同賞は、高齢者をはじめ全ての人々が安心、快適に楽しめる社会環境づくりに貢献した旅館ホテルや組合などの活動へ贈られる。
同社は名護特別支援学校と連携し、県内で初めて企業実習型授業(デュアルシステム)に取り組んできたことが評価された。生徒たちは年間を通してホテルで宴会場の設営などの業務を体験し、学校での振り返りを経て、次回の企業実習に生かしている。2019年から始めて今年で3年目。今後も長期的に受け入れる計画だ。
国内から30件の応募があり、選考委員会が審査した。前田社長らが24日、名護市役所に渡具知武豊市長を訪ね、受賞を報告した。
前田社長は「企業実習型授業で一緒になって働くことで、生徒たちの社会に出てからのやりがいなどにもつながると思う」と意義を語った。名護特支の徳永盛之校長は「本校では社会参加、自立を掲げている。賞を励みに今後もまい進していきたい」と抱負を述べた。
渡具知市長は「大変うれしく思う。役所でも障がいがある人もない人も一緒になって生きていく社会に向けて取り組んでいきたい」と話した。
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