ファーストリテイリングは1月13日、2021年9月〜11月期の連結決算(国際会計基準)を発表した。売上高にあたる売上収益は6273億円(前年同期比1.2%増)、営業利益1194億円(同5.6%増)、純利益935億円(同33.0%増)だった。
在宅需要やエアリズムマスク販売の反動で国内ユニクロ事業が苦戦。中華圏でも減収減益となったが、北米や欧州での販売が好調で海外ユニクロ事業は第1四半期では過去最高の業績となった。
セグメント別では、国内ユニクロ事業の売上収益は2264億円(同10.8%減)、営業利益は487億円(18.8%減)と、大幅な減収減益だった。また、既存店売上高は7.7%減だった。
前年同期は在宅需要やエアリズムマスクの販売が盛り上がったことで、ハードルが高かったことに加え、9〜10月中旬まで気温が高い日が続いたことで、秋冬商品の販売に苦戦したことが理由だとしている。
10月中旬からは、気温が低下し、アウターやインナーなどの防寒衣料の販売が好調となり、11月の感謝祭期間中の売り上げも前年を上回ったが、今期は減収となった。
Eコマース売上高は366億円(同0.2%減)と、若干の減収となったものの、2年前比では約5割増収となった。また、売上総利益率は、過度な値引き販売を抑制したことで値引率が改善し同0.5ポイント改善した。売上高販管費率は、減収に伴い同2.6ポイント上昇している。
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