リクルートの観光に関する調査や研究などを行う「じゃらんリサーチセンター」は、2020年3月より「新型コロナウイルス感染症による旅行市場への影響」の調査を実施している。最新の調査(2月21日)によると、旅行意欲全体は低下したものの、意欲のある人が55%と過半数を占めることが明らかになった。
新型コロナの感染拡大から現在までの旅行意欲の推移を調査したところ、旅行意欲がある人(「旅行に行きたいが、様子を見ている」42.8%、「予定をしており、気をつけながら行く」10.4%、「予定をしており、気にせず行く」2.5%の合計)は55.7%と、前回(21年11月)より12.0ポイント低下していた。
コロナ禍前と現在の生活者心理の変化を調べると、「旅行に行くことは慎重に考える」が21.7ポイント増加し、それ以外では「限られた観光スポットをじっくり訪れたい」「宿泊施設で食事をとりたい」「旅程には余裕を持たせたい」「リラックスできる旅行をしたい」「特定の宿泊地を拠点に観光をしたい」「穴場やあまり知られていないスポットに行きたい」の割合がそれぞれ5ポイント以上増加していた。
対して、「いつ情報を得ようとするか」「目的と旅行先のどちらを先に決めるか」「旅程を全て自分で決めたいか」「価値ある旅行のためには出費を惜しまないか」「旅行の実施の判断を誰がするか」「旅程をどのくらい詳細に決めるか」「なじみのある地域か新しい地域に行くか」という項目については4ポイント未満の変化にとどまった。
インターネットを使った調査で、20〜79歳の男女1652人が回答した。調査期間は1月28〜29日。
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