”離職率高い”コールセンター 転職理由ランキング1位は?つらい対応は?

» 2022年03月07日 18時35分 公開
[ITmedia]

 求人情報サイトを運営するビズヒッツ(三重県鈴鹿市)は、コールセンターから異職種へ転職した経験がある150人を対象に「コールセンターから異職種への転職理由に関する意識調査」を実施した。「離職率が高い」職種の1つとされるコールセンターだが、その理由のトップとなったのは、「ストレスが多い」(52人)だった。

コールセンターからの転職理由(出所:リリース、以下同)

 調査結果によると、ストレスはクレーム対応に起因するものが目立つ。「顔も知らない相手に謝ってばかりの仕事に嫌気がさしたから」(30代女性)、「お客さま対応でのストレス」(40代男性)などが挙がる。

 「クレーム対応をしたあとのフォローがない」「スーパーバイザーがクレーム対応をサポートしてくれない」など、会社側の対応に不満を抱く回答も複数見られたという。

 2位は、「キャリアチェンジのため」(18人)、3位「成長につながりにくい」(12人)、4位「身体的にツライ」(9人)などと続いた。「楽しんで働いていたが、事情があり仕方なく辞めた」という回答もあったが、全体的には不満が原因で転職した人が目立つ結果となった。

コールセンターは「離職率が高い」と言われている(画像:ゲッティイメージズより)

 また、「コールセンターでの勤続期間」を尋ねたところ、平均勤続年数は2年5カ月だった。「6カ月以内に辞めた人」(40人)が最も多く、回答者の8割が3年以内に離職している結果となった。

コールセンターでの勤続期間

 一方、コールセンター業務で身についたスキルを尋ねると、1位「コミュニケーションスキル」(63人)、2位「言葉遣い・マナー」(57人)、3位「電話応対スキル」(40人)と対人スキルのまつわる回答が多かった。

コールセンターで身についたスキル

 コールセンターからの「転職先」について尋ねた結果も、これらのスキルを生かせる職種が上位につける。1位になったのは「事務・受付」(62人)、2位「接客・販売職」(36人)、3位「営業職」(9人)と続いた。

コールセンターから転職した職種

 「離職率が高い」といわれるコールセンターだが、身につく対人スキルは幅広い業種・職種に求められる。企業側は、対人スキルが身につくことをうまくアピールすれば、採用強化にもつながりそうだ。

 調査は、コールセンターから異職種へ転職した経験がある150人を対象にインターネットで実施。調査期間は1月17〜31日。

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