1日の生活費はわずか650円、大学生への仕送り額は?低水準が続く

» 2022年04月11日 13時56分 公開
[ITmedia]

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 一人暮らしなどをしている大学生の子どもに対して、親はどのくらいの仕送りをしているのだろうか。1都3県の私立大学に通っている保護者に聞いたところ、入学直後の新生活の準備で費用がかさむ「5月」が9万6100円で、前年度に比べ7200円増加していることが、東京私大教連の調査で分かった。

5月の仕送り額(出典:東京私大教連)

 出費が落ちつく「6月以降(月平均)」でみると、8万6200円。過去最低だった前年度より3800円増えているものの、依然として低水準で推移。過去最高だった1994年の12万4900円と比較すると、3万8700円(31.0%)も減少している。

6月以降の仕送り額(月平均、出典:東京私大教連)

 家賃はどのくらい支払っているのだろうか。平均金額は6万6700円で、同2500円増加した。6月以降の仕送り額に占める割合は77.4%となり、依然として8割に迫る水準となっている。仕送り額から家賃をのぞいた生活費は1万9500円で、1日当たりの生活費は650円(1万9500円÷30日)。

家賃の推移(出典:東京私大教連)

 過去最低だった前年度の607円から43円増加したが、過去2番目に低い水準。ピークである1990年度2460円(7万3800円÷30日)の26.4%にとどまった。

6月以降の生活費移(出典:東京私大教連)

 郵送による調査で、21年度に私立大学に入学した新入生の保護者4987人が回答した。対象の大学は1都3県(東京、埼玉、千葉、栃木)にある11大学。調査時期は21年5〜7月。

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