TOYOTA GAZOO Racingは6月1日、「GRカローラ RZ」「GRカローラ モリゾウエディション」を世界初公開した。RZは、4月公開の新型車「GRカローラ」の日本仕様グレードで、2022年秋ごろに発売。走行性能を高めた2シーターモデルのモリゾウエディションは、冬ごろから台数限定で発売する。
RZ、モリゾウエディションは、レースで勝つために鍛えた車を市販化する「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」という考え方に基づいて開発。開発中のGRカローラに水素エンジンを搭載、「スーパー耐久シリーズ」に出場し、新技術の水素エンジンと、車両を総合的に鍛え直したという。
プロドライバー、社内の評価ドライバー、エンジニア、メカニックがさまざまな道で走り込みを実施し、不具合を出し尽くし、改善を重ねることで「ドライバーと対話のできるクルマ」「ずっと走らせていたくなるスポーツカー」へと仕上げたという。
モリゾウエディションは、豊田章男社長が自ら試作車のハンドルを握り、こだわりを反映した。リヤシートを撤去し乗車定員を2人にすることで、RZと比べて約30キロ軽量化。最大トルクも370Nmから400Nmへ向上、中回転域のトルクを高めることで加速性能を向上させる──など改良した。
カローラは1966年の発売以降、時代の変化に合わせ、ワゴン、SUVなどに進化を遂げてきた。豊田社長は「多くのお客さまに愛していただけるクルマだからこそ、絶対にコモディティといわれる存在にしたくない。お客さまを虜にするカローラを取り戻したい」という思いから、GRカローラの開発を始めたとしている。
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