いま話題の企業の好調な事業は何なのか? 平均給与はどれくらいなのか? 有価証券報告書から企業の姿、業界の状況を探ります。
日本玩具協会の調査によると、2021年度の日本国内における玩具市場規模は、上代価格(希望小売価格)ベースで8946億円、前年度比108.5%となった。少子化トレンドに加えてコロナ禍でありながら、調査を開始した01年以来過去最高を記録するなど好調だ。この好調をけん引したのが、カードゲーム・トレーディングカード分野と、プラモデルやフィギュアといったホビー分野だ。
カードゲーム・トレーディングカード分野は1782億4900万円(前年度比145.6%)と躍進。発売から20〜25年が経過し2世代型の遊びになっていることに加え、スマホ向け位置情報ゲームアプリや、配信ゲームなどが加わったことによる対象年齢と購入者の裾野が拡大、レアカードの高額取引などが要因だという。なかでも「ポケモンカードゲーム」「遊戯王OCG」「デュエル・マスターズTCG」の3強が市場をけん引した。
「デュエル・マスターズTCG」を国内で販売するタカラトミーの単体従業員数は557人(連結2418人)、平均年齢43.9歳、平均勤続年数は11.4年、平均年間給与は721万6777円だった。
同社はカードゲーム・トレーディングカードだけでなく、「トミカ」や「プラレール」でも高い人気を集め、玩具市場全体にも貢献。のりもの玩具分野(481億5800万円、前年度比112.2%)の伸長にも寄与している。
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