食品買いだめやコストコなど大容量商品の一般化、ふるさと納税の返礼品などを追い風に、人気上昇中の「セカンド冷凍庫」。三菱電機では前年比2桁伸長で推移する月もあるなど、各メーカーの出荷台数は、コロナ禍前と比較すると軒並み伸長しており、新たな定番家電としての地位を確立しつつある。
各社の人気セカンド冷凍庫を分析すると、ある特徴が見えてくる。キーワードは、「スリム」と「大容量」だ。
セカンド冷凍庫の購入において、一番の懸念点は設置場所をどこにするかだろう。キッチンに設置できるケースはわずかで、大多数がダイニングやリビング、廊下に設置している。その際求められるのが、いかにスリムであるかということだ。
各社の人気セカンド冷凍庫を比較すると、シャープ49.5センチ、AQUA50.3〜55.7センチ、ハイアール50.2センチ、三菱電機48センチと、平均約50センチで通常の冷蔵庫と比較してスリムなものが多い。これを受けて、AQUAは36センチのスリムフリーザーを6月22日から販売。セカンド冷凍庫の幅は狭めつつ、設置場所の幅は広げる構えだ。
しかし、スリムなだけで容量が少なければ、セカンド冷蔵庫を導入する意味がない。各社は、効率的に保管できるようなトレイや棚を庫内に設置し、限られたスペースを最大限活用。容量の平均は約134リットルだった。
「セカンド冷凍庫」が一躍人気になっている“なるほど”な理由 シャープに聞いた
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