楽天が運営する就職活動情報サイト「楽天みん就」が、2023年卒業予定の学生を対象にした「2023年卒就職人気企業ランキング」を発表した。1位はNTTデータで、2年ぶりに1位を獲得した。
次いで、2位はソニーグループ(昨年8位)、3位はトヨタ自動車(同30位)、4位は楽天グループ(同6位)、5位はソニーミュージックグループ(同3位)と続く。
業界別ではIT企業のランクアップが目立った。総合1位のNTTデータ(業界別1位)を筆頭に、総合4位の楽天(業界別2位)、総合16位のSky(業界別3位)、総合29位のSCSK(業界別4位)と、それぞれ躍進している。
また「仕事の魅力」ランキングでは、「スキルが身につく」の項目で、10社のうちIT企業が7社を占めた。学生がIT企業に対して、「個人のスキルを高めることができる」という印象をもっていることがうかがえる。
総合ランキング2位のソニーグループ(昨年8位)、3位のトヨタ自動車(同30位)、6位のパナソニック(同34位)など、電機・機械・材料系メーカーも順位を上げた。同サイトは、「コロナ禍で先行きが不透明な中、将来への不安を解消する選択肢として、長い歴史を持つ安定した国内メーカーへの注目が再び集まった」と分析する。
また、総合ランキングで上位にランクインした電機・機械・材料系メーカー各社は、「DXを推進している企業の認知度調査」でも上位に入った。安定感に加え、DXの取り組みから今後の成長にも期待していることが分かった。特に6位の凸版印刷は、総合ランキングが昨年の107位から24位に大幅ランクアップした。
「DXについてどの程度知っているか」という質問でも「知っている」が67.5%を占め、学生のDXに対する関心が高まっていることが分かった。
調査は、23年卒業予定の大学生・大学院生1303人を対象に実施。学生がWebサイトおよびオンラインイベントで各企業の志望理由を「仕事」「会社」「雇用」「社会的責任」「採用活動」の5つの観点から回答した結果を集計した。調査期間は21年9月16日〜22年3月10日。
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