Showcase Hotel KASANEの建物は、築50年ほどの旧わたずや旅館をリノベーションしている。玄関の扉を開け一歩中へ入ると、職人たちが手掛けた家具、襖(ふすま)、暖簾(のれん)、インテリアプロダクトなどが空間を彩り、手仕事の温もりが身近に感じられるようにした。
解体で出た梁や柱もできるだけ再利用し、古いタイルや木組の穴、漆喰の下地もデザインに取り込んだ。現在手に入れることができない材料や経年変化で生まれた姿、かつての職人たちの技や知恵などを融合し、50年後、100年後にも価値を感じられるような空間づくりを目指した。
同ホテルにはテレビがなく、周辺にはコンビニもない。しかし宿に向かう途中に出会う日本海や山里の四季折々に移り変わる景色からは、日本の原風景を感じられる。客室は全5室。
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