消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。
東晶貿易(東京都港区)が運営する「転職サイト比較plus」は男女2400人を対象に「有給取得に関するアンケ―ト」を実施した。勤務先に有給休暇を申請し、承認されなかった経験を持つ人は18.2%に上った。
有給休暇の取得にあたり、会社側から理由を求められた経験があるか質問したところ、42.2%が「ある」と回答した。また、有給休暇を承認されなかった経験が「ある」と答えた人の割合は18.2%、「ない」は81.8%だった。
同社は「有給休暇は本来、労働者の権利なので、企業側が承認するのが基本。万が一企業側の都合で有給を取得させられない場合には、のちほど振替を用意する必要がある」と指摘している。
承認されなかった経験がある人に、どんな理由で有給休暇の取得を却下されたか聞いたところ、「人員不足だから」が最も多かった。企業の人材不足が有給休暇の承認に影響が出ていることが結果からうかがえる。
同社は「有給休暇は条件を満たした労働者の権利。特別な理由や取得に制限がかかることは原則としてないが、人員不足などから有給を却下されるケースも多数見られる。万一拒否された場合は、代替日などがないか、しっかりと交渉してほしい」とコメントしている。
調査は全国20〜50代の男女2401人を対象に、10月21〜24日にインターネットで実施した。
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