灯台に登って「ととのう」体験 灯台サウナ、アウトドアイベントとして定着なるか：一般向けも検討

[ITmedia]

　北海道函館市の恵山岬灯台活用協議会は1月14日、アウトドアイベント「灯台サウナ」を開催した。今後、一般客向けの有料イベントやホテル宿泊客向けオプションプログラムとして実施を検討する。

北海道函館市の恵山岬灯台活用協議会は「灯台サウナ」を開催した（画像：以下、プレスリリース）

　イベントは、恵山岬灯台のたもとに設置されたテントサウナと水風呂で交代浴したのちに、恵山岬灯台のバルコニーに登り外気浴をするという流れで実施された。バルコニーでは、眼前に広がる海と潮風が開放的で非日常的な「ととのう」体験を実現する。参加者からは「ロケーション、解放感が最高！」「めったにできない体験、一生忘れられない！」との声があった。

灯台のたもとでサウナをする様子

　サウナで大量の汗をかき、心身ともにととのった後に食べるご飯「サ飯」も用意。今回は、本場・フィンランドでサウナ後に食べる「サーモンクリームスープ」と、貝の形が灯台に似ていることからその名がついた「灯台ツブ」の串焼きの2品を提供した。

サ飯

　「日本サウナ史」の著者であるサウナ専門家・草なぎ洋平氏はイベントについて、「海外では灯台を改修してホテルにしている事例があります。灯台の活用方法として、サウナはアリですね」とコメントしている。

　イベントは、灯台の存在意義を高め、灯台を起点とする海洋文化を次世代へと継承していく「海と灯台プロジェクト　新たな灯台利活用モデル事業」の一環として開催された。恵山岬灯台活用協議会は、サウナ愛好家の体験需要を見込んでおり、来年度に一般客向けの有料イベントやホテル宿泊者向けのオプションプログラムとして開催を検討している。

恵山岬灯台