22年、最もアクセス数が成長した「ドメイン」ランキング 動画配信サービスで“ABEMA”抑えた1位は?Similarweb調べ

» 2023年01月28日 05時00分 公開

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 Webデータ分析事業などを行うSimilarWeb Japan(東京都千代田区)は、2022年に最もトラフィック(アクセス数)の成長が大きかった10ドメインを発表した。その結果、動画配信サービスのランキングでは「disneyplus.com」(前年比752%、以下同)が1位となった。

ドメイン 2022年に最も成長した10ドメイン (画像はイメージ)

 Similarwebは、急成長しているデジタルブランドに関する年間ランキング「The Digital 100」を毎年公開しており、今回は22年を特徴づける市場トレンドがうかがえる10業界から、最もトラフィックが増加した10のドメインを発表した。

 動画配信サービスのランキングでは1位が「disneyplus.com」(752%)で、2位以下はAbema TVの告知専用サイト「contents-abema.com」(420%)、「fami-geki.com」(396.8%)、「thecinema.jp」(175.4%)、「locipo.jp」(143.1%)と続いた。

 disneyplus.comはディズニー作品の独占配信、Abema TVはサッカーワールドカップカタール大会の全試合無料配信が注目を集めた。

 ダイレクトトラフィック(他のWebサイトを経由せず、直接URLにアクセスすること)の割合はdisneyplus.comが73%、abema.tvは63%と非常に高く、「登録会員によるリピート視聴が多いことを示している」と同社は分析する。

ドメイン 動画配信サービスのランキングでは「disneyplus.com」が1位(出所:Disney+公式Webサイト)

 そのほかのカテゴリを見てみると、旅行・観光では「tabikobo.com」(286%)が1位に。教育・資格の1位は学研の「kimini.online」(820%)で、サービス開始から2年で大幅な成長を遂げた。

 ファッション・アパレルは中国発のファストファッションブランド「shein.com」(807%)、自動車は「American Honda Motorのhonda.com」(133%)、求人・就職支援では大学院生&理系学生に特化した就活サイトの「acaric.jp」(328%)がそれぞれ1位に。

 コンシューマーエレクトロニクスでは、中国のロボット掃除機メーカーの「ecovas.com」(233%)、eコマースでは100円ショップダイソーの「daisonet.com」(349%)、金融サービスでは「fxgt.com」(1853%)、ビジネスサービスでは2021年に日本でサービスを開始した「narvar.com」(514%)が首位となった。

 今回の調査は、日本国内のインターネットユーザーからのトラフィックに基づいており、月平均10万回以上のアクセスがあったドメインを対象に実施した。

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