今年の訪日外国人数「2000万人」到達か、JTB推計2023年の旅行動向見通し(1/2 ページ)

» 2023年01月31日 18時24分 公開

 国境を越えた往来がコロナ禍前の状態に戻りつつある中、日本の旅行需要はどうなるのか――。JTBは「2023年(1月〜12月)の旅行動向見通し」で、23年の国内旅行者数は2億6600万人、訪日客数は2000万人を突破し、日本から海外旅行へ行く人の数は約840万人になると推計した。

旅行 2023年の旅行動向見通し (画像はイメージ)

 同社は、23年の国内旅行者数は2億6600万人(前年比108.6%、2019年比91.2%)、国内旅行消費額は10兆7200億円(前年比110.2%)になると予測している。

 1月10日から「全国旅行支援」が再開したため旅行意欲が高まり、円安などの影響から海外ではなく国内旅行へシフトする動きがあるという。

 23年1〜12月に国内旅行を予定・検討している人は、全体で40.3%となった。最も意向が高いのは「女性20代」(53.5%)で、次いで「男性20代」(48.2%)、「男性60歳以上」(44.4%)と続いた。前回調査(22年7月)と比べると、「男性60歳以上」(44.4%)は5.7ポイント、「女性60歳以上」(34.7%)は1.6 ポイント増加した。

旅行 今後1年以内に国内旅行を予定・検討している割合(22年3・7・12月調査比較)

 海外旅行者数については、840万人(前年比289.7%、19年比40.4%)、海外旅行消費額は2兆4800億円(前年比295.2%)になると推計。一人あたりの平均消費額は00年以降で最高額となる一方、海外旅行の回復は円安や物価高騰の影響から、訪日客とは対照的にスローペースになると予想する。

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