HYBEオリジナルストーリー『黒の月:月の祭壇』 Webtoon累計閲覧数1億ビュー突破7カ国語で上位に

» 2023年02月07日 11時23分 公開
[ITmedia]

 エンターテインメントライフスタイルプラットフォーム企業であるHYBEの日本本社HYBE JAPAN(東京都港区)は、HYBEオリジナルストーリー『黒の月:月の祭壇』が韓国発祥の縦型スクロールのデジタルコミック「Webtoon」で累計閲覧数1億ビューを達成したと発表した。キャラクタービジネスを活用してファンに多様なコンテンツを届け、アーティストへの没入感を高める狙い。

HYBEオリジナルストーリー『黒の月:月の祭壇』

 『黒の月:月の祭壇』は、壮大な運命を背負った少女と7人のヴァンパイア少年達の物語で、K-POPグループENHYPENとのコラボによって展開している。2022年1月から毎週日曜日に、英語、日本語、ドイツ語など10カ国語に翻訳してWebtoonとWeb小説で連載中だ。

 ENHYPENを描いた7人のヴァンパイア少年達のキャラクターと、アーティスト本人が歌を通じて発信してきた音楽的なメッセージ性とが密接につながっていて、読者の没入感を高めている。14話ではENHYPENが歌った「One In A Billion」の音源を公開。話のストーリーと音楽が調和して読者の没入を誘った。

  HYBEは、他にもBTSとコラボした『7FATES:CHAKHO』、TOMORROW X TOGETHERとコラボした『星を追う少年たち』など、所属アーティストコラボした作品を展開している。

 『黒の月:月の祭壇』はWebtoonで、ドイツ語、スペイン語、英語、中国語、フランス語、タイ語、インドネシア語の7カ国語のサービスにおいて上位5位圏内の順位を獲得した。

 HYBEストーリー事業本部代表のファン・ボサンウは、「今後もHYBEは完成度と没入感の高い、競争力のあるストーリーIP(知的財産)を開発し、多様なコンテンツフォーマットに拡張する努力を続けていく」とコメントしている。

世界の音楽市場で高い成果

 HYBEは世界の音楽市場で高い成果を出している。

 同社のバン・シヒョク議長は、ビルボードが世界中の音楽産業で最も影響力のある人物を選定し毎年発表する「Billboard 2023 Power 100 List」(パワーリスト)にHYBE AMERICAのスクーター・ブロウンCEOとともに選定された。音楽産業の成長と革新に貢献した功労者に授与される「Clive Davis Visionary Award(クライヴ・デイヴィス・ビジョナリー賞)」も受賞している。

 同賞は過去に、ソニー・ミュージックエンタテインメントのロブ・ストリンガーCEO、ユニバーサル ミュージックグループのルシアン・グレインジ会長、アトランティック・レコードのクレイグ・カルマン会長などが受賞した権威ある賞だ。

 ビルボードは、バン・シヒョク議長とスクーター・ブロウンCEOの大きな成果として、拠点別本社体制を確立し、目に見える形で成果を出しているグローバル事業戦略を挙げた。「2021年のIthaca Holdings買収を基盤に、米国本社であるHYBE AMERICAを設立したHYBEは、世界最大の音楽市場での存在感を強化すると同時に、事業力量を多角化している」と紹介している。

左から「Billboard Power 100」授賞式に出席したHYBEのバン・シヒョク議長、クライヴ・デイヴィス氏、HYBE AMERICAのスクーター・ブロウンCEO(写真出典:Billboard)

 パン・シヒョク議長はゲーム、プラットフォーム、ストーリー、『THE CITY(ザ・シティ)』など、ファンのライフスタイルに合わせて事業を多角化。同議長がプロデューシングを総括したBTS、TOMORROW X TOGETHER、ENHYPEN、LE SSERAFIMなどHYBE LABELSアーティストたちは、韓国のみならず日本や米国など世界の音楽市場でも高い成果を収めている。

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