イオンは4月4日、ネットスーパーの新ブランドとして「Green Beans」(グリーンビーンズ)を今夏に立ち上げると発表した。運営は傘下のイオンネクストが手掛ける。AIとロボットを駆使した最先端の技術を活用したオペレーションやロジスティクス、高い鮮度管理などをアピールポイントにしている。
グリーンビーンズは、パソコンやアプリ上で生鮮食品や日用品などを販売し、ユーザーの自宅に配送するサービス。新ブランドについて同社は「先進テクノロジーで運営する大型の物流拠点からの宅配・配送サービスにより、お客さまが楽しく充実した時間を創り、暮らしを変えていくブランド」と説明。コンセプトは「買い物を変える。毎日を変える」とした。日本で共働き世帯が増える中、子育て世代などを応援する思いも込めたという。
ブランド名の緑(グリーン)は「新鮮さ」「健康」「再生」を意味し、「平和」「環境配慮」「豊かさ」を象徴。ビーンズ(豆)は豊かさと幸せの象徴であり、栄養や変化を表現しており、これら2つのワードを組み合わせた。
新ブランドでは、「Ease」(簡単)、「Reliability」(信頼)、「Choice」(選択)の3つの特徴を掲げ、ユーザーにまとめ買いでの販売を訴求する。アプリやパソコンに搭載したAIが、過去の購入履歴に基づきオススメ商品をピックアップし、簡単に購入可能なUI/UXを実現する他、独自包装で産地からユーザーに到着するまで、温度管理を徹底。野菜には1週間の鮮度保証を設ける。レシピなど独自コンテンツの発信や、独自性の高い商品ラインアップ、AIによる売上予測と厳密な在庫管理により低い欠品率も実現するという。
まとめ買いでの販売や、共働きのファミリー層をターゲットとしていることから、鮮度の高さを強調した生鮮食品や、大容量の商品、自社バイヤーが産地や収穫期、漁期にこだわった厳選商品を取り扱う。
サービスは、東京都内の一部の区(新宿区・渋谷区・世田谷区・目黒区・中央区・千代田区・品川区・港区・大田区・江東区・江戸川区)と神奈川県川崎市(麻生区・川崎区・幸区・高津区・多摩区・中原区・宮前区)、千葉県内の一部の自治体(千葉市の一部・習志野市・船橋市・市川市・浦安市・八千代市・四街道市)で段階的にスタート。開始1年をめどに東京23区全域へ配送を拡大する方針。配送時間は午前7時から午後11時まで1時間単位で受け付ける。
新ブランドの立ち上げに伴い、同社は配送拠点「顧客フルフィルメントセンター」(CFC)の稼働も併せて発表。最先端のAIとロボティクス機能を導入するといい「最先端のオペレーションとロジスティクス、徹底されたコールドチェーンによる高い鮮度管理などにより、これまでにないカスタマーエクスペリエンスを実現する」(同社)としている。
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