「ガスト」を珈琲専門店に業態転換したら売り上げ増 要因は?すかいらーく3月度速報

» 2023年04月05日 14時43分 公開
[ITmedia]

 すかいらーくホールディングスは4月4日、グループで運営する店舗の3月度における売り上げ(速報値)を発表した。

 既存店売上高は前年同月比126.6%と大きく回復したが、19年比では90.4%だった。

苦戦していたガストやバーミヤンの売り上げが回復傾向

 同社が運営する専門店ブランドは比較的業績が堅調だが、バリュープライスブランド(ガストやバーミヤン)は苦戦が続いていた。しかし、3月は売り上げが回復基調にあるという。

 店舗開発のトピックとしては、3月下旬にガストからむさしの森珈琲に業態転換した小山本郷店(栃木県小山市)の売り上げが好調だった。具体的には、平均日商がガスト時代と比べ2.3倍になったという。同社の広報担当者によると、オープンしたばかりで注目されたという面はあるが、客単価が高いことや、商圏が広いことが影響しているという。むさしの森珈琲は座り心地の良いソファやチェアが特徴で、「ふわっとろパンケーキ」が看板商品となっている。

むさしの森珈琲(出所:むさしの森珈琲公式Webサイト、以下同)
むさしの森珈琲の店内
むさしの森珈琲の「ふわっとろパンケーキ」

 また、2月1日にオープンした新ブランドである飲茶TERRACE『桃菜』も好調だった。同店はもともとバーミヤンだった店舗を業態転換したもので、19年3月と比べると23年3月の客数は約1.5倍、売り上げは約2.6倍だった。

 同社では、3月13日からガスト、バーミヤン、ジョナサンの一部店舗で深夜営業を再開している。そのため、午後9時以降の売り上げも上昇傾向にあるという。

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