マスク着用緩和で、「売上が増えた」商品とは？：120万人のレシート分析

[ほしのあずさ，ITmedia]

　東芝データ（東京都港区）は、電子レシートサービス「スマートレシート」約120万人分のデータを統計化して発表した。3月13日のマスク着用緩和開始に伴いマスクの購入が減少する中、ファンデーションやリップなどマスクを外すことで見える部分の商品が売れていることが分かった。

マスクの着用緩和で、売り上げが増えた商品は？（画像はイメージ。提供：ゲッティイメージズ）

　調査は1〜3月に、スマートレシート加盟店を対象に実施した。マスク販売量の変化について、2月10日の「緩和報道」開始から売り上げは減少傾向となり、3月13日のマスク緩和開始後2週目の売上額は、1月2日以降で最も少なかった。感染リスクが少ない場所では個人の意志でマスクを外す人も増えていることも影響していると考えられる。

マスク・メイクアップ化粧品売上金額推移（東芝データ調べ　以下同）

　メイクアップ化粧品の売上金額の推移を見ると、ファンデーションや化粧下地、フェイスパウダー、リップなどマスクを外すことで見える部分の商品の売上金額構成比が増えていることが分かった。しかし、眉や目などマスク着用時に見えていた部分の商品は、減少傾向に。

メイクアップ化粧品カテゴリ内売上金額構成比推移

　年代別で比較すると、年齢が上がるにつれてファンデーションの売上比率が増加していた。一方で眉コスメは減少しており、年齢を重ねるにつれベースメイクの需要が高まる傾向にあることが読み取れる。

メイクアップ化粧品売上金額構成比推移　年代比較