消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。
地方に比べて、家賃が非常に高い首都圏。どの地域が手ごろな家賃と利便性を兼ね備えているのだろうか。
リクルート(東京都千代田区)の調査によると、新宿駅まで電車で30分以内に到着する駅のシングル向け物件の家賃相場が最も安いのは、東京都稲城市の「京王よみうりランド駅」(5万5000円)だった。
京王よみうりランド駅は、レジャー施設「よみうりランド」の北にある駅。京王相模原線で調布駅に出て、京王線に乗り換えると計約30分で新宿駅に到着する。住宅街は駅の北側が中心で、駅から北に5分も歩くと、スーパーや100円ショップ、書店や衣料品店が入ったショッピングセンターがある。
2位は神奈川県川崎市多摩区の「生田駅」で、家賃相場は5万6000円。小田急小田原線の通勤準急と快速急行を乗り継ぐと、乗り換え1回約25分で新宿駅に到着する。大学のキャンパスもあるため、学生街としても親しまれており、駅周辺には複数のコンビニやスーパー、ドラッグストア、日用品や雑貨を扱うホームセンターもある。
上位には、新宿駅まで乗り換え1回は必要な駅が並ぶものの、15位(6万5000円)までみると、「国分寺駅」「戸田公園駅」「東小金井駅」のように乗り換え0回の駅もランクイン。
住みたい街ランキング上位常連の吉祥寺駅は国分寺駅から新宿方面に5駅目で、家賃相場は今回の調査によると8万円。「住みたい街上位に輝く新宿駅にも吉祥寺駅にもアクセスしやすいわりに両駅と比べて家賃相場が低く、駅周辺の商業施設も充実した国分寺駅は穴場の街と言えるかもしれない」(リクルート)。
調査対象は、SUUMOに掲載されている新宿駅まで電車で30分以内の駅の、駅徒歩15分以内、10〜40平方メートル、ワンルーム・1K・1DKの賃貸物件(定期借家を除く)。データ抽出期間は2022年3月〜23年2月。
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