松屋が「30〜80円引き」のランチを夕方まで提供できる理由ランチから見る企業努力(2/2 ページ)

» 2023年06月03日 09時00分 公開
[ITmedia]
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「30〜80円引き」で提供するための工夫

 物価高騰が叫ばれる昨今、「30〜80円引き」で提供するのは簡単ではないだろう。価格維持のためにどのような工夫をしているのか。

 「価格をカバーしているのは『全国に店舗を構えるスケールメリット』と『年間50近く販売している新商品・期間限定商品』です。特に新商品・期間限定商品は、そのとき旬であり価格高騰の中でも安価で仕入れられる食材を用い、世の中に楽しんで頂けるメニューを開発〜提供していくことで、需要・供給・収益のバランスを整えています」(広報担当者)

松屋 牛めしランチ(生玉子)は並盛550円

 利用者層は、30代男性、次いで20代男性。女性の利用客も少なくないそう。

 利用者からは「午後5時までやっているので助かる」 「ランチタイムで、サラダ付きセット80円引き。ネギとサラダで野菜をたくさん摂取できる」などの声が挙がり、好評だ。

 「物価高騰が続く昨今、野菜とみそ汁がついたバランスの良い食事が600円以下、そして午後5時までランチタイムを実施――と、あらゆる働き方に対応した食卓の提供ができていることが評価をしていただいているのだと考えます」(広報担当者)

松屋 牛めしランチ(半熟玉子)は並盛550円

 同社は今後も、「みんなの食卓でありたい」という理念の下、メニューラインアップ、価格帯の検討を行っていくという。

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