ブランド総合研究所(東京都港区)は、「地域ブランド調査2023」を実施した。その結果、「都道府県の魅力度ランキング」の1位は15年連続で「北海道」。「市区町村の魅力度ランキング」の1位は3年連続9度目で「札幌市」だった。
地域ブランド調査は、国内1000の市区町村と47都道府県の地域名称について、認知度や魅力度、イメージなど全89項目について質問し、各地域名称のイメージ形成や行動意向、評価などについて明らかにする消費者調査。2006年から毎年実施し、23年で18回目となる(都道府県の調査は09年から15回目)。
都道府県の魅力度ランキング2位は「京都府」(56.6点)、3位は「沖縄県」(52.7点)、4位は「東京都」(49.0点)、5位は「大阪府」(43.3点)。
「北海道」は15年連続の1位だが、点数は21年の73.4点から徐々に低下している。同社によると、要因の1つは20代からの評価が低下している点だという。北海道を「とても魅力的」と答えた20代の割合は21年が68.0%、22年が54.6%に対して、23年は49.9%。その結果、20代による今回の魅力度は63.3点で、21年の77.9点、22年の70.0点より大幅に低下した。
この傾向は市区町村で3年連続1位となった札幌市も同様で、23年は60.0点、22年は62.4点、21年は67.2点と年々低下している。
原因の1つとして考えられるのは「食事がおいしい」「地元産の食材が豊富」といった北海道のイメージが、20代において低下していることだという。「嗜好や興味が多様化する20代に『北海道産』というだけでは満足されなくなってきている可能性がある」(同社)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング