ホンダの航空機事業子会社であるホンダエアクラフトカンパニーは10月17日、新型小型ビジネスジェット機の名称を「HondaJet Echelon(ホンダジェット・エシュロン)」にすると発表した。2026年に初飛行、28年に米国連邦航空局(FAA)の型式証明取得を目指し、開発を進めていく。
HondaJet Echelonは、通常のライトジェット機より20%、中型ジェット機より40%以上も燃費を向上。ライトジェット機として世界初となるノンストップでの米国大陸横断が可能になるという。最大11人の乗員・乗客が搭乗できる。
Echelonは「梯形編隊飛行」を意味する。高効率な空力性能を実現する飛行パターンのことで、燃費やCO2排出量の削減効果があるとされる。また、フランス語ではしごの「段」を意味し、プレミアムカテゴリーを指す言葉としても使われることから、ホンダジェットの最上級モデルという意味も含んで命名した。
同社は、21年に小型ビジネスジェットのコンセプト機「HondaJet 2600 Concept」を発表。HondaJet Echelonは同モデルをベースとし、6月にはエンジン、アビオニクス、胴体などの主要サプライヤーとの契約を締結した。
同社の山崎英人社長(正しくは崎の「大」が「立」)は「HondaJet Echelonは、従来の小型ビジネスジェット機での移動の常識を覆し、航空業界に新たな価値を創造する」としている。
新名称は、米国ネバダ州ラスベガスにて開催中のビジネス航空機ショー「2023 ビジネス アビエーション コンベンション アンド エキシビション」で発表した。会場では、HondaJet Echelonのモックアップモデルと、生産・販売中のベリーライトジェット機「HondaJet Elite II」を展示している。
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