店頭で見かける販促POP。顧客に商品やサービスをアピールし購買を促す広告だが、デジタル時代の現在も、手書きの味わい深いPOPに引かれた経験がある人は多いのではないか。
日本トレンドリサーチ(NEXER運営)は、印刷通販のスプリック(大阪市)と共同で、販促POPに関する調査を実施。手書きの販促POPの方がデジタルより「引かれる」と回答した人が8割に上った。なぜ人は、手書きの販促POPに引かれるのか。
商品の販促POPの好みについて、手書きの方が「引かれる」は78.0%を占めた。その理由について「販売員の気持ちがこもっている感じがする」(50代男性)、「アットホーム感や親近感が湧くから」(30代女性)、「お店の努力が感じられるし、個性や味を感じられるから」(50代男性)――といった意見があがった。
一方で「デジタル派」からは「いろいろアレンジしやすいから」(40代男性)、「手書きは個性が出過ぎる。デジタルが分かりやすい」(40代男性)――といった意見が寄せられた。
「手書き」派と回答した人に、実際に手書きの販促POPに引かれて商品やサービスを購入した経験を尋ねたところ、56.5%が「ある」と回答した。
手書きの販促POPが購入の決め手となった理由については「作った人の気持ちに共感出来たから」(50代男性)、「スタッフのオススメで何度もリピートしているという言葉が決め手になったから」(30代女性)、「本のPOPで、実際にその本を読んで書いたのだろうと思ったから」(60代女性)――などの意見があがった。
「デジタル」派と回答した人も26.2%がデジタルの販促POPに引かれて商品やサービスを購入したことが「ある」と回答した。「メニュー提案に引かれて他の食材もそろえて買ってしまった」(50代男性)、「読みやすい大きさと色とフォントで、外観では分からない部分の画像や機能など必要な情報が簡潔に書かれていて分かりやすかったから」(40代女性)――といった意見があがった。
手書きには「温かみが伝えられる」、デジタルには「分かりやすく目を引く」というそれぞれの特徴が支持されているようだ。
調査は10月26〜30日、全国の男女を対象にインターネットで実施。1280件の有効回答を得た。
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