5大紙に強い大学ランク 採用数少なく狭き門 1位は?(2/2 ページ)

» 2023年12月01日 15時48分 公開
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 新聞社にこだわる学生の多寡が早慶の就職者数に表れているというのだ。清水氏が続ける。

 「慶大の学生の資質が早大に劣るわけはないが、マスコミ志向の強さが影響しているのでしょう。近年は就活が早まっており、早期に外資系企業などから内定を得ると、新聞に興味があってもそちらに就職する学生が少なくないのでは」

 3位には文学部に新聞学科を持つ上智大がランクイン。ベスト10圏外だが、法学部に新聞学科がある日本大(5人)も、11位と比較的高位に位置する。上智大以下は、東京大(4位)、筑波大、同志社大(各5位)、明治大(7位)、中央大、法政大、立命館大(各8位)となる。

 新聞社別の就職者数を見ておこう。朝日の最多は早大の6人で筑波大が3人。2人の大学には、慶大、上智大、立命館大、関西学院大(総合ランク14位)がある。産経は日大3人と慶大2人以外は1人で、東京工業大(同22位)、近畿大(同20位)、西南学院大(同22位)など、13大学から幅広く就職している。

 日経は早大14人、慶大11人、上智大7人。毎日は2人の筑波大と立命館大が最多で、1人の大学は、長崎大(同32位)、早大、明大、日本女子大(同14位)、関西大(同22位)など11大学。読売は早大13人、同志社大7人、大阪大、慶大、中大が各4人となっている。

井沢秀(いざわ・しげる)

 大学通信情報調査・編集部部長。1964年2月6日、神奈川県生まれ。明治大学卒業後、受験情報・分析を主力事業とする大学通信入社。大学の入り口(入試)から出口(就職)まで、情報を収集し発信中。中高・大学受験の案内書・情報誌を編集するほか、新聞社系週刊誌、経済誌などへの情報提供と記事執筆を行う。


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