5大紙に強い大学ランク 採用数少なく狭き門 1位は?(1/2 ページ)

» 2023年12月01日 15時48分 公開
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 今週は、朝日新聞社、産業経済新聞社、日本経済新聞社、毎日新聞社、読売新聞社への就職者を集計した、「5大紙に強い大学ランク」をお届けする。就職者数は、大学通信が各大学にアンケートし、集計したものだ。

 インターネットの普及で売り上げ部数が下がる新聞業界だが、紙から電子版への移行が進んでいることもあり、新聞志望の学生は根強くいる。報道の重要性を理解し、伝えることへの使命感を職業とする学生の存在は心強い。

 就職者ランクにはトップ大学が並ぶ。この背景には、新聞社の採用数が少なく狭き門ということがある。各社の採用判明数を集計すると、77人で最多の読売以下、日経70人、朝日33人、産経18人、毎日15人で、合計判明数は213人だ。

 新聞社に就職できる大学は限られており、回答があった566大学中、1人でも就職者があった大学は60大学。そのうち、1人の大学が半数近い29大学を占め、5大紙すべてに就職者がいたのは、1位の早稲田大と、7位の明治大のみだ。

 ランキング全体を見ると早大の強さが際立ち、2位の慶應義塾大を16人上回る。かつて第一政治経済学部に新聞学科を有していたことから、伝統的に多くの卒業生が新聞業界にいることも大きいのだろう。企業の採用支援を行う、ワークス・ジャパン社長の清水信一郎氏は言う。

 「早稲田大は新聞や出版、放送など、マスコミ全般的に志望者が多い。その中でも新聞志望者は、初志貫徹する学生が多いことが5大紙の就職者数ランキングに表れているのだと思います」

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