CxO Insights

日立の好業績を牽引する“巨大事業”の正体 日立デジタルCEOに聞く:「シリーズ 企業革新」日立編(1/5 ページ)

» 2024年04月26日 08時30分 公開
[田中圭太郎,ITmedia]

【注目】ITmedia デジタル戦略EXPO 2024夏 開催決定!

生成AIでデジタル戦略はこう変わる AI研究者が語る「一歩先の未来」

【開催期間】2024年7月9日(火)〜7月28日(日)

【視聴】無料

【視聴方法】こちらより事前登録

【概要】元・東京大学松尾研究室、今井翔太氏が登壇。
生成AIは人類史上最大級の技術革命である。ただし現状、生成AI技術のあまりの発展の速さは、むしろ企業での活用を妨げている感すらある。AI研究者の視点から語る、生成AI×デジタル戦略の未来とは――。

 日立製作所の業績が好調だ。2023年3月期まで3年連続で最高益を更新し、2024年3月期の連結業績予想でも当期純利益5300億円を見込む。株価も2023年8月にバブル崩壊前に付けた上場来高値を35年ぶりに更新した。

 この好調の背景には、日立としては史上最大の赤字からの復活があった。リーマンショック直後の2009年3月期決算では7873億円の最終赤字を計上。これは当時、日本の製造業でも過去最大の赤字だった。だがその後、このままでは立ち行かなくなる、との危機感から、事業領域を大きく変えてV字回復を果たす。その戦略の中心となっているのが、DXとグローバル化だ。

 「シリーズ 企業革新」では、好業績でまい進する企業や、自己変革を通じて成長の芽を作った企業の裏側を深堀りしていく。1回目は「シリーズ 企業革新」日立編として、同社が史上最大の赤字を乗り越え、再成長を果たした裏側に迫る。

「シリーズ 企業革新」

好業績でまい進する企業や、自己変革を通じて成長の芽を作った企業の裏側を深堀りしていくシリーズ企画。伝統と歴史を持つ企業は、いかにして組織変革を成し得たのか。改革の中でどんな壁が立ちはだかり、どのように乗り越えたのか。第1弾は日立製作所の取り組みを追う。

1回目:日立の好調を支えるLumadaとは

2回目:V字回復を支えたコスト構造改革とDX

3回目:Lumadaが変えた日立のビジネス

4回目: “1兆円買収”で日立はどう変わったのか

5回目:日立とGlobalLogic Japanが推進する日本企業のDX

 初回でスポットを当てるのは2016年にスタートし、今や日立の売上高で「4分の1以上」を占めるLumada(ルマーダ)事業だ。

 Lumadaは「Illuminate」(照らす・解明する・輝かせる)と「Data」(データ)を組み合わせた造語だ。日立の先進的なデジタル技術を活用したソリューション、サービス、テクノロジーの総称となっている。顧客のデータに光を当て、新たな知見を引き出すことによって、経営課題の解決や事業成長に貢献することを目指す。

 日立が経営資源を振り向ける巨大事業、Lumadaのビジネスモデルと今後の成長見通しについて、デジタル戦略の中核を担う日立デジタルの谷口潤CEOにインタビューした。

谷口潤(たにぐち・じゅん)日立デジタルCEO。1995年株式会社日立製作所入社。2019年4月に家電や空調機器などを製造・販売する日立グローバルライフソリューションズの社長に就任。2022年4月から日立製作所執行役常務、サービス&プラットフォームビジネスユニットCOO兼日立デジタルCEO。2023年4月からデジタルエンジニアリングビジネスユニットCEO兼日立デジタルCEO(以下、日立提供)
       1|2|3|4|5 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アイティメディアからのお知らせ

SaaS最新情報 by ITセレクトPR
あなたにおすすめの記事PR