ワークマン、気温45度想定の「着る冷凍庫」が好調 一般向け強化で50億円販売目指す(1/2 ページ)

» 2026年06月12日 05時30分 公開
[米倉志保ITmedia]

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 猛暑対策ウェアの需要が高まる中、ワークマンの“着る冷凍庫”こと「ペルチェ半導体冷房服」が好調だ。冷蔵庫やエアコンなどで使われている冷却プレート「ペルチェデバイス」を首元や背中に搭載し、体表面を直接冷やせるベスト型のウェアだ。2024年の発売以降、毎年性能を進化させた新モデルを投入している。売り上げは右肩上がりで推移しているという。

「ICE×HEATERペルチェベストPRO3」(1万9800円)(編集部撮影、以下同)

 2025年モデルは、4〜5月の時点でほぼ完売し、梅雨明け以降は欠品状態となった。同年6月に職場での熱中症対策が義務化され、需要が急拡大したためだ。

 「買いたいのに買えなかった」という声を受け、2026年は前年の約2.5倍となる25万点の販売、50億円の売り上げを計画している。

 2026年モデルとして、5カ所にペルチェデバイスを搭載した「ICE×HEATERペルチェベストPRO3」(1万9800円)を2月から順次販売している。首元や背中など、効率的に体を冷やせる部位に配置した。

 2万ミリアンペアのバッテリーを搭載し、電源を入れると、最速約1秒でプレート表面温度がマイナス5度まで低下する。従来モデルのマイナス3度から冷却性能を高めた。冷え過ぎを防ぐため、冷却の強弱を自動で切り替える「ゆらぎモード」も搭載した。

5カ所のペルチェデバイスを搭載

 これまでは作業現場向けの黒色モデルのみだったが、今回は新たに白色モデルを追加した。ワークマンは、2025年に企業の熱中症対策が罰則付きで義務化されたことを受け、作業者向け商品の需要は2026年がピークになるとみている。今後は一般客の開拓に力を入れる方針で、作業着を扱わない店舗「Workman Colors」でも販売を開始した。

 同社によると、2025年の熱中症による緊急搬送者の約9割は一般生活者だった。ウオーキングやジョギング、スポーツ観戦、アウトドア、フェスなどでの利用を見込む。ファン付きウェアと比べて動作音が小さく、周囲を気にせず使いやすいことも特徴だ。

日常使いしやすい白色バージョンを発売

 さらに、首元の冷却プレートを2つ追加し、計7カ所に搭載した「ICE×HEATERペルチェベスト7個式スペシャルエディション」(2万9800円)も発売した。消費電力の増加に対応するため、専用バッテリーを2個備える。

 冷却プレートの位置を付け替えられる仕様で、体格や好みに応じて冷却箇所を調整できる。子どもから大人まで使用でき、デバイスを取り外して洗濯することも可能だ。

 ペルチェ半導体冷房服シリーズの販売は好調に推移している。3月に開催された「東京モーターサイクルショー」でのワークマンブースでは、バイクライダー向けに3日間で1億1000万円を売り上げた。

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