弁護士ってどのくらい稼げるの? 所得1億円以上の人数おとなの六法(1/2 ページ)

» 2023年12月07日 09時25分 公開
[岡野武志ITmedia]

のりちゃん: タケシさん、弁護士ってめちゃめちゃ稼げるんですよね?

タケシ弁護士: う〜ん、一概には言えないけど、まあ稼いでる人もいるかな〜。

のりちゃん: 1番稼いでる人でどれくらいなんですか? 教えてくださいよ!

タケシ弁護士: まあ、おれのわかる範囲内やったら、教えるわ!


おとな六法』(岡野武志/クロスメディア・パブリッシング)

 弁護士で稼いでいる人には、所得1億円超えの人が490人いる。

 国税庁が発表している2021年(令和3年)の所得金額のデータによると、所得の分布は、

  • 所得50億円超え〜100億円の間の弁護士が1人
  • 所得10億円超え〜50億円の間の弁護士が4人
  • 所得1億円超え〜10億円の間の弁護士が485人

 となっている。

 ちなみに、プロ野球では、日本人の1億円プレイヤーは約90人。そう考えると、弁護士もなかなか稼いでる人が多いんじゃないかな。

 ただ、夢がある話だけでもない。所得が200万円以下の弁護士は1万4484人。これは弁護士全体の34.3%にあたる。

 15年前は所得が200万円以下の弁護士はほとんどいなかったけど、現在は二極化が進んでいるねん。その理由としては、2006年(平成18年)に新司法試験が導入され、弁護士の数が一気に増えたことも一因と言われている。実際に、15年前の弁護士数は2万5000人くらいやったけど、現在は約4万5000人もいるからね。

 弁護士の世界は、スポーツ選手と同じで、プロフェッショナルの実力勝負の世界。成果を出せれば所得1億円以上を稼げるし、成果が出なければ所得200万円を下回ることもある。夢がある半面、なかなか厳しい現実もあるんやね。弁護士になったあとも、成果をきちんと出せるように努力する必要があるんやで。

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