「買う」に「楽しい体験」をプラス ユニクロ、心斎橋で仕掛けるリアル店舗戦略(2/3 ページ)

» 2023年12月10日 11時30分 公開
[産経新聞]
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世界でここだけ

 もともとこのビルは、最新商品の発信拠点と位置付ける“グローバル旗艦店”の「ユニクロ心斎橋店」が営業を続けていたが、コロナ禍で来店者が激減したことに伴い、令和3年に閉店。同年、商店街内の約350メートル南で、ユニクロを展開するファーストリテイリング傘下のジーユー(GU)との一体型店舗を開業した。

photo ユニクロの新店「UNIQLO SHINSAIBASHI」の外観=大阪市中央区(彦野公太朗撮影)
photo 遊具が併設されている「UNIQLO PARK 横浜ベイサイド店」(ファーストリテイリング提供)

 今後も一体型店舗はそのまま営業を続けるため、ミナミエリアでは、2店舗体制での営業となる。同店の川上哲也店長は「新店舗は世界でここだけにしかない空間。大阪という地域の魅力もアピールしたい」と力を込める。

 ファーストリテイリングによると、ユニクロの国内店舗は800店。商品を探しやすいシンプルな空間が同店の魅力だが、近年は利便性だけでなく、地域ならではの特色を生かしたり、すべり台などの遊具で遊べる公園を併設したりとユニークな店舗が各地で登場している。同社の担当者は「足を運びたくなるようなその地域に寄り添った店づくりを目指している」と強調する。

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