グローバル教育に力を入れている大学 2位「国際基督教大」、1位は?(2/2 ページ)

» 2023年12月22日 15時42分 公開
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 3位の立命館アジア太平洋大(APU)も、国際学生(留学生)が全学生の半数以上を占める、多様性のある教育環境が評価され、日本全国の学校から学生が集まる大学だ。出身高校別の合格者数を見ると、トップ2は宗像と新宮といった福岡の高校だが、3位の神奈川大附(神奈川)や5位の東(神奈川)、8位の公文国際(神奈川)など、ベスト10に入った17校中、九州以外の学校は12校に上る。

 2位の国際基督教大(ICU)は、教養学部のみの日本最古のリベラルアーツカレッジであり、日英バイリンガル教育を特徴とする大学だ。

 ランキング中の大学は、上位3大学に加え、4位上智大、5位東京外国語大、6位早稲田大、7位東大、8位立教大、10位東北大の9大学が日本のグローバル化を牽引(けんいん)するスーパーグローバル大学(SGU)に選定されている。

 そうした中、意外なことにSGU選定大学である慶應義塾大(25位)がベスト10に入っていない。経済学部などで英語のみで学位取得が可能なプログラムを持つなど、SGUらしい教育を展開する大学だが、高校教諭には届いていないのだろうか。ランキング中の大学の多くがグローバル系学部を持つのに対し、慶大にはないことも、評価が低い要因かもしれない。

井沢秀(いざわ・しげる)

 大学通信情報調査・編集部部長。1964年2月6日、神奈川県生まれ。明治大学卒業後、受験情報・分析を主力事業とする大学通信入社。大学の入り口(入試)から出口(就職)まで、情報を収集し発信中。中高・大学受験の案内書・情報誌を編集するほか、新聞社系週刊誌、経済誌などへの情報提供と記事執筆を行う。


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