グローバル教育に力を入れている大学 2位「国際基督教大」、1位は？（1/2 ページ）

[ZAKZAK]

　進学校の進路指導教諭は、どのような大学を評価しているのか、さまざまな視点から見ていこう。今週は「グローバル教育に力を入れている大学ランク」をお届けする。

　大学通信は毎年、全国約2000進学校の進路指導教諭にアンケートを実施し、お勧めの大学を聞いている。2023年は645校からの回答があり、アンケート項目別に5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次を4ポイント…として集計した。

　コロナ禍で国をまたいだ移動が制限される中、国際関係や外国語系学部の志願者が大幅に減少した。予備校関係者は言う。

　「コロナ禍が明けた24年度入試においてもグローバル系の志望者は戻らず、コロナ禍前の半分程度。それでも、海外とのつながりは不可避であり、グローバル人材養成に対する期待感は高い」

　そうした中、大学全体としてグローバル教育に力を入れていると進路指導教諭に認められている大学はどこなのか。「グローバル教育に力を入れている大学ランク」の1位は、13年連続の国際教養大（AIU）。2004年開設と歴史が浅い国際教養学部のみの単科大学ながら、全ての授業が英語で行われ、1年次の留学生との寮生活や海外留学が必須という、グローバル感覚が鍛えられる大学として評価が高い。

　秋田にある1学年200人に満たない小規模な県立大学ながら、日本全国から優秀な人材が集まる大学として知られる。23年度の一般選抜における出身高校別合格者数ランキングのトップは市川（千葉）と西大和学園（奈良）という、東西のトップ進学校が並ぶ。