地震被害の大きい能登地方、本社を置く企業は4075社 最も多い自治体は?(1/2 ページ)

» 2024年01月05日 17時45分 公開

 1月1日に発生した「令和6年能登半島地震」が企業活動へもたらす影響が懸念されている。帝国データバンクによると、能登地方の13市町村に本社を置く企業数は4075社で、売上高の合計は1兆3018億円であることが分かった。

photo 震源地から近い輪島市の被災前(提供:写真AC)

 企業数を市町村別で見ると「石川県七尾市」(705社、17.3%)が最多。2位は「富山県氷見市」(596社、14.6%)、3位は「石川県かほく市」(498社、12.2%)が続いた。震源地に近く、特に被害が大きいとみられる「石川県輪島市」は315社(7.7%)、「石川県珠洲市」は210社(5.2%)、「石川県能登町」は245社(6.0%)だった。

photo 市町村別社数(出所:プレスリリース、以下同)

 企業数が300社を超えたのは13市町中5市町で、業種別では「建設業」(1453社、35.7%)が最多。以下は「サービス業」(768社、18.8%)、「製造業」(632社、15.5%)が続いた。

photo 業種別社数

 能登地方に本社を置く企業の売上高合計は1兆3018億円で、市町別ではかほく市(2496億円、19.2%)が首位。2位は七尾市(2465億円、18.9%)、3位は氷見市(1309億円、10.1%)だった。産業別では製造業が4346億円(33.4%)で全体の3分の1を占めた。1000億円を超えたのは「小売業」(1061億円)など、7業種中4業種だった。

photo 13市町村の企業
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