1月に始まった新NISAでは「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の併用が可能となった。制度改正に伴い、人々は新NISAについてどのくらい利用意向を示しているのか。oricon ME(東京都港区)が調査を実施した。
新NISAを「利用する予定がある」とした人は66.2%を占めた。一方で「利用する予定はない」は17.6%、「新NISAを知らない・分からない」は16.1%となり、いずれも2割以下となった。
新NISA利用予定者のうち、つみたて投資枠と成長投資枠を「併用する」とした人は53.5%に上った。「成長投資枠のみ」とした人は31.6%、「つみたて投資枠のみ」は14.9%だった。
年代別に見ると、20〜50代では過半数、60代以上でも40%以上が「併用する」と回答。つみたて投資枠と成長投資枠を併用可能とした新NISAの制度改正について、好意的に受け止められていると考えられる結果となった。
一方で「併用しない」とした人の比率は年代別で傾向が見られ、20〜40代は20.0%以上が「つみたて投資枠のみ」、60代以上は46.0%が「成長投資枠のみ」を利用予定と回答した。同社は「リスクを抑えつつ長期的な資産形成を重視する若年層の投資姿勢と、より積極的な資産増加を目指す高齢層の投資傾向の違いが表れている」とコメントした。
ネット証券利用者のうち、旧NISAの「つみたてNISA」「一般NISA」の口座を開設している人は合わせて76.8%に上った。旧NISAの口座開設状況ごとに、新NISAの利用意向をみると「一般NISA」「つみたてNISA」などの口座を持つ人のうち70%以上が「新NISAも利用する」としたのに対し、いずれの口座もない人の利用意向は33.5%にとどまった。
調査は2023年10月2〜16日にインターネットで実施。18〜84歳で証券会社で現在投資商品を運用している5013人から回答を得た。
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