同研究所の研究員によると、コロナ禍で自宅待機を求められる中で個人でも楽しめる娯楽がネット上などで拡散され、「ひとりのメリットに意識が向くようになった」。ただ、子育てや介護で余暇の時間を持てないことや他者の目を気にして素直に楽しめない自意識などがハードルになり、「ひとりになりたい」という強い欲求(ひとりマグマ)が蓄積されている。
サービスを供給する側も、外食などではひとりで気軽に楽しめる場所がまだ少ないのが実情だ。研究員は旅行業界で「おひとりさま参加限定の旅」の提案が増えてきたことを挙げ、今後はひとりでも高級感や満足感を味わえる“プレミアムひとり市場”の拡大や、ハードルを乗り越える手助けをするビジネスが出てくることで消費の活性化につながると予想する。
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