生徒の満足度が高い大学ランクキング 京大抜き「東北大」2位の理由(2/2 ページ)

» 2024年01月27日 05時00分 公開
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 難関国立大が上位に並ぶ中、意外に順位が低いのは、一橋大(14位)と東京工業大(19位)。東大が本命だったが力及ばず、文系なら一橋大、理系なら東工大に志望変更した受験生の影響かもしれない。

 私大では4位に最難関の早稲田大が入る一方、慶應義塾大は9位。早慶の間に明治大が割って入っている。受験アナリストは言う。「社会科学系を目指す女子が増えており、そうした女子の中で明大を第一志望に考える傾向が強まっているようです。同じことは法政大(19位)などにも言えます」

 最難関ではないが、第一志望に考える女子が多いキリスト教系の大学も強く、10位に青山学院大、ベスト圏外ではあるが12位に立教大が入っている。

 ベスト10に入った私立大はいずれも東京の大学で、近畿の私立大は15位の同志社大が最上位。国公立大志向が強い近畿では、京大や阪大の押さえとして同志社大を併願する受験生が多い。近畿圏最難関私大の同志社大でも、旧帝大との比較では分が悪いことが、順位が上がりにくい要因となっているようだ。

井沢秀(いざわ・しげる)

 大学通信情報調査・編集部部長。1964年2月6日、神奈川県生まれ。明治大学卒業後、受験情報・分析を主力事業とする大学通信入社。大学の入り口(入試)から出口(就職)まで、情報を収集し発信中。中高・大学受験の案内書・情報誌を編集するほか、新聞社系週刊誌、経済誌などへの情報提供と記事執筆を行う。


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