ダイハツ不正、下請けに影響広がる 「体力ない企業耐えられない」(2/2 ページ)

» 2024年01月29日 18時53分 公開
[産経新聞]
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 ダイハツによると、1次下請け企業は423社、2次以降は計4千社以上ある。補償や支援が滞れば人員削減に踏み切ったり、倒産したりする企業が出るおそれもある。近畿経済産業局が設置した中小企業向けの相談窓口には1カ月で約40件の相談があり、「雇用が維持できない」などの声が寄せられている。

 帝国データバンクの箕輪陽介氏は「すぐに倒産しそうな企業は多くないが、長期化した場合にもともと経営が厳しかった企業にとって最後の一押しになる」と指摘する。

 ダイハツコーポレート統括本部の井出慶太統括部長は「下請け企業に影響が出ているのは認識している。損失補償だけでなく、サプライチェーン(供給網)を維持するという観点で対応していきたい」とする。ダイハツは31日にも次回の下請け企業向け説明会を開く予定だ。(桑島浩任)

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