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ミドルの転職「年収が下がっても転職すべきケース」とは?Q&A 45歳からのIT転職

» 2024年02月07日 08時00分 公開
[水口幹之ITmedia]

連載:Q&A 45歳からのIT転職

近年需要が高まるIT人材。ミドル層以上の転職に関する疑問を、Q&A形式で回答します。

Q: 現在40歳で、IT関係の企業にエンジニアとして勤めており、転職を考えています。希望する転職先では年収が下がってしまいます。それでも転職した方がよいケースはありますか?

年収を下げてでも転職した方がいいケースとは?(写真はイメージ、提供:ゲッティイメージズ、以下同)

年収が下がっても転職すべきケース

A: 収入か生活レベルか、いま求めているものによります。

 例えばいま残業が多い会社にいらっしゃったら、残業代の分だけ月収も多いでしょう。ですが転職して残業が減ったら、当然その分の給与は減ってしまいます。このように働き方の改善と引き換えに収入が減る可能性はあります。

 現職の利益率が高いために現年収が高く設定されている会社もあります。こうしたケースでは会社を移ることで年収が下がる可能性もあるでしょう。

 例えば今の会社では人間関係がどうしても苦しい。でも新しい会社はその辺りに理解がある。こういうケースでは年収を下げてでも転職すべきでしょう。年収を下げてでもワークライフバランスや職場環境を求めるか。つまり「収入と生活のどっちを取るか」という話になります。

 未経験職種への転職では、年収が下がってでも挑戦する価値があるでしょう。例えば今までデータエンジニアとして活躍されていた方が、その経験を生かしてデータサイエンティストとしての転職を検討している場合などが当てはまります。

 こうしたケースではその後年収が上がることも期待できますから、その会社に入る価値があります。

 転職で求めるものが得られる、もしくは未経験職種へ挑戦できる。こうした要素があれば、たとえ年収を下げてでも転職する価値があるのではないでしょうか。

話を聞いた人:丹野 俊彦

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株式会社リクルート HRエージェントDivision

ハイキャリア・グローバルコンサルティング1部 コンサルタント

銀行系証券会社で営業、人事採用担当を経験後、リクルートキャリア(現リクルート)に入社。IT・Web系人材の転職支援、企業の採用支援を中心に、面接力向上セミナーの講師や拠点長など幅広く担当。

現在はハイキャリア専門のコンサルタントの組織でチーフを務めながら、事業会社IT領域の採用支援とITコンサルタントやエンジニアの転職支援を担当している。

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