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ミドルのキャリア「転職すべきでない人」の特徴Q&A 45歳からのIT転職

» 2024年02月08日 08時00分 公開
[水口幹之ITmedia]

連載:Q&A 45歳からのIT転職

近年需要が高まるIT人材。ミドル層以上の転職に関する疑問を、Q&A形式で回答します

Q: IT企業でマネジメントをしている42歳です。転職に関心がありながら、転職すべきか迷っています。キャリアについてどのように考えたらよいでしょうか?

転職しない方がよい人の特徴とは(写真はイメージ、提供:ゲッティイメージズ、以下同)

こういう人は転職しない方がよい――その特徴は

A:「何となく転職をしたい」という方は転職すべきではありません。

 転職活動に関わっていると、転職活動した上でやはり現職の方がいい、といって転職を辞退する方もいます。私はそれでいいと思います。

 ただ、そうしたなかで「なぜ転職したいのか」を自身できちんと言語化することが大切です。転職活動を始める方は「なんとなく現職が嫌だ」と考えている人も多いことでしょう。

 なぜ転職したいのか、何を変えたいのか、何をしたいのか、今の会社ではなぜそれができないのか――。転職活動を通じてさまざまな人と会話し、言語化していくことで、より納得感の高い転職活動につながります。

 こうした問いかけを経て「やはり現職に残った方が、他の会社に行くよりもいい」と納得できるのであれば、その方は転職すべきではないといえます。

 現職への不満は、転職を考える大きなきっかけになります。ですが、それはあくまできっかけにすぎません。そこで立ち止まり、自分が思う不満は本当に会社を変えなければならない理由になるのか、今の会社の何が不満で何を変えたいのか、をきちんと確認しましょう。不満なことが曖昧(あいまい)なまま「何となく転職をしたい」という方は転職すべきではありません。

 こうした整理がご自身では難しいのであれば、転職エージェントやキャリアコンサルタントに相談してみてはいかがでしょうか。話すことで自分を客観視できるほか、転職をする動機の言語化、転職先に求める条件を明確化することに役立つでしょう。

話を聞いた人:丹野 俊彦

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株式会社リクルート HRエージェントDivision

ハイキャリア・グローバルコンサルティング1部 コンサルタント

銀行系証券会社で営業、人事採用担当を経験後、リクルートキャリア(現リクルート)に入社。IT・Web系人材の転職支援、企業の採用支援を中心に、面接力向上セミナーの講師や拠点長など幅広く担当。

現在はハイキャリア専門のコンサルタントの組織でチーフを務めながら、事業会社IT領域の採用支援とITコンサルタントやエンジニアの転職支援を担当している。

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