主要私大志願者数ランクキング 1位はどこか? 減少幅が大きいのは?(2/2 ページ)

» 2024年02月16日 16時58分 公開
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 しかし、現時点の一般選抜の出願状況を見る限り、難関大回避という、大きな流れは見られない。

 「難関大を目指す層と、準難関より難易度が低い、一般的な大学を目指す層に受験生は二極化している。後者は学校推薦型や総合型で年内に入学先を決めているケースが多く、年明けの一般選抜まで残っている受験生は、ぶれずに難関大に出願しているのでしょう」(予備校関係者)

 最難関の早稲田大は6位。志願者が1459人減少し9万人台を割り込んだが、減り幅でみると1.6%減なので前年並みといえよう。慶應義塾大はベスト10圏外ではあるが、前年を189人上回る3万7600人で20位になっている。

 近畿の難関大では13位の関西学院大(5万1097人、7360人増)の増え幅が大きい。21年の神戸三田キャンパス(兵庫県三田市)の理系学部拡充に加え、受験生目線の入試方式の変更など、一連の改革が奏功し4年連続の志願者増となっている。15位の同志社大(5万943人、971人増)も志願者の増加が続いている。

 主要私大のうち、現時点で志願者の減少幅がもっとも大きいのは日本大。志願者の減少にともない、前年の5位から9位に順位を下げた。日大の志願者減は、受験生が他大学に志望変更した影響が考えられる。日大志望者の併願校となる東洋大は4000人近く志願者が増え、前年の8位から5位に上がった。専修大も前年の志願者を上回る4万8507人で、16位になっている。

井沢秀(いざわ・しげる):

 大学通信情報調査・編集部部長。1964年2月6日、神奈川県生まれ。明治大学卒業後、受験情報・分析を主力事業とする大学通信入社。大学の入り口(入試)から出口(就職)まで、情報を収集し発信中。中高・大学受験の案内書・情報誌を編集するほか、新聞社系週刊誌、経済誌などへの情報提供と記事執筆を行う。


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