主要私大志願者数ランクキング 1位はどこか? 減少幅が大きいのは?(1/2 ページ)

» 2024年02月16日 16時58分 公開
[ZAKZAK]
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 今週は「主要私大志願者数ランク」をお届けする。集計対象大学は、前年の志願者数などを参考にして選んだ100大学で、一般選抜について2月6日までの判明分をまとめた。

 志願者数ランキングの1位は近畿大。10年連続で最終確定値の志願者数ランキングのトップを走る同大は、中間発表の段階ながら2024年度も先頭をキープ。大きな改革を行っているわけではないが、安定的に志願者が集まっている。

 2位に入ったのは、近年、このポジションが定位置となった千葉工業大だ。24年度は情報変革科学部と、未来変革科学部の2学部を新設。さらにコロナ禍の経済困窮者対策として導入した、共通テスト利用入試の受験料無償化を継続しており、今後、志願者をどこまで上積みするのか注目される。

 3位は明治大が続く。昨年まで2年連続で志願者が増加してきた反動はなく、最終確定を待たずに志願者増が確定。4位の法政大は、昨年の志願者減の反動もあり、確定前の段階で3000人以上増加。法政大が10万人台を回復したことから、24年度入試で10万人超の大学は、昨年の3大学から4大学に増えた。

 明治大や法政大を含め、難関大の出願状況が好調だ。25年度入試から学習指導要領が改定される。新しい学習指導要領に切り替わると、「現行課程で学んできた受験生は不利になる」という、新課程への警戒感から、24年度入試は難関大受験を手控える、安全志向が強まるとみられていた。

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