日々リリースされる新しい商品やサービスたち。その商品やサービスには、必ず企業側の思惑や狙い、生活者のニーズ、時代の空気感が反映されている。本シリーズでは、これらの「Insight」を考察していく。
ドン・キホーテ(東京都目黒区)の「冷感ウェア」が好調に推移している。自社ブランドの「情熱価格」「me&do(ミーアンドドゥ)」「ACTIVEGEAR(アクティブギア)」「greenstage(グリーンステージ)」から計24種を販売しているが、どのアイテムが売れているのか。
同社の広報に聞いたところ、情熱価格の「冷えとろ」シリーズとme&do「着るクーラー」シリーズが人気だという。「冷えとろ」はルームウェアとして展開しており、一般的な冷感素材の2倍(※)ほどの“冷たさ”を感じ、体感温度はマイナス7度に。
ワイドアンクルパンツ、オーバーサイズTシャツ、ステテコ、インナー半袖クルーネック、インナー半袖Vネック、Vネックスリーブレス、パジャマ短袖、パジャマ長袖、ショートパンツ、ロングスパッツ、クルーネック長袖、ボクサーパンツの12種を販売している(2023年より6アイテム追加)。
me&doは、ドンキの女性従業員が「本当に欲しいものを作る」をコンセプトにしたブランドで、2022年に登場した。夏の暑さと日焼け止めを塗るわずらわしさを解決するために、接触冷感生地で“冷たさ”と、UVカット加工で紫外線カット率95%以上を実現したという。
クルーネック長袖インナー、ローネック長袖インナー、ワイドパンツ、レギンス10分丈、パジャマ短袖、パジャマ長袖、スッキリシルエットパンツ、タンクトップ、タンクトップ、カップ付キャミソール、カップ付タンクトップ、レギンス10分丈ゆったりサイズ、レギンス1分丈、7分丈パンツ、アームカバーの15種を用意している(2023年より11アイテム追加)。
両シリーズの売り上げは昨年と比べて伸びており、特にme&doの「着るクーラー」は、昨対比で3倍以上も伸びているようだ。市場には類似した冷感ウェアが数多く存在しているが、ドンキは商品開発を進める上で、冷たさ以外に快適さにもこだわった。
「冷えとろ」シリーズは、肌の熱を素早く吸収して外へ逃がしてくれる極細繊維を使用することで、肌触りのなめらかさを追求。「着るクーラー」シリーズは、紫外線をカットできるUV加工の極細繊維を採用。「『ひんやり』だけではなく機能性も、支持された要因のひとつではないかと考えている」(同社広報)
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