「銭湯のある街は豊かであり、地域に根差した街の銭湯を作りたい」と、4月に開業する商業施設「東急プラザ原宿『ハラカド』」で銭湯「小杉湯原宿」を手掛ける。高円寺と違う街に生まれる銭湯は必然的に異なり、単純な2号店の誕生とはならないが、「小杉湯が作る0年目の原宿の銭湯。街の銭湯を90年やってきたDNAは大切にする」と資産は生かす。
館内の富士山の壁画は同じ作家が描き、シャワーも同じものを取り付けるほか、白いタイルも近いものを使っている。名物のミルク風呂も展開し、「培ってきた体験や風景、世界観を大事にしている」。
「名前も肩書も年齢も国籍も必要なく、湯の下では平等。そういう場所が必要で、それを作れるのが銭湯である」。世界各地、老若男女が集う原宿でもこれから百年、街に必要な場所として根付かせる覚悟だ。(鈴木美帆)
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