初代たまごっちは、ゲーム内のキャラクターにごはんやおやつを与え、トイレの世話をし、キャラクターのご機嫌や成長の変化を楽しむ。世話をおろそかにすれば、死ぬこともあるなどリアルな育成感が女子高校生を中心に大ヒット、社会現象となった。
その後、「時代や社会の変化に合わせて機能を取り入れている」と、村上さん。リニューアルは、37回に上る。その中でも、「かえってきたたまごっちプラス」(04年)は、「赤外線通信機能を搭載した大きなエポックだった」。他の人のたまごっちと通信することで、キャラクター同士の「なかよし度」がアップ。パートナーになって子供が生まれる仕様だ。
また、「たまごっちプラスカラー」(08年)では、液晶画面が白黒からカラーに変化。ユーザー層を、小学生から大人まで広げた。
Uniは、「自分のたまごっちで世界中のファンとコミュニケーションできる環境を作りたいとの思いが出発点」だと、村上さんはいう。接続には大手クラウド事業者「アマゾン ウェブ サービス」(AWS)のサービスを利用。全世界で100万台以上の接続に耐える設計とした。
実はこれまでのリニューアルは、日本市場に限定されていた。Uniはたまごっちたちのメタバース「Tamaverse」だけでなく、デザインや遊びすべてをグローバルモデルとすることにこだわった。
そのため、「構想がまとまると世界中の意見を集め修正しながら仕様を詰めていたので、通常1年程度の開発期間が2年半かかった」(グローバルトイ企画部1チーム、平野智子さん)。
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