基本給30%増でも「転勤受け入れられない」 総合職正社員の約4割弱(1/2 ページ)

» 2024年06月04日 07時15分 公開
[ITmedia]

 転勤がある会社への応募・入社を回避する就活生・社会人は約半数――。そんな実態が、パーソル総合研究所(東京都港区)が就活生・社会人を対象に実施した調査で分かった。

photo パーソルが「転勤に関する定量調査」を実施(出所:ゲッティイメージズ)

応募・入社への影響は?

 転勤がある会社への入社意向について「転勤がある会社は受けない」「転勤がある会社にはできれば入社したくない」と答えた人は、就活生で50.8%、社会人では49.7%という結果に。

photo 転勤がある会社への入社意向(新卒・中途別。出所はニュースリリース、以下同)

 就活生の入社意向については、「転勤がある会社は受けない」と回答したのは女子学生の24.4%、男子学生の15.1%だった。

photo 転勤がある会社への入社意向(新卒のみ、男女別)

 社会人の中途入社については、どの年代においても、女性では3割以上、男性では2割前後の人が「転勤がある会社は受けない」と考えていた。

photo 転勤がある会社への入社意向(中途のみ、性年代別)

「不本意な転勤なら退職」転勤がある会社でも4割弱

 転勤がある企業に勤める総合職社員に、転勤の内示が出た場合受け入れるかどうかを調査したところ、「どのような条件であっても転勤は受け入れない」と答えた人は2割弱を占めた。さらに「不本意な転勤を受け入れるくらいなら会社を辞める」と考えている人は4割弱に上った。

photo 転勤がある企業の転勤受諾意向・不本意な転勤による離職意向
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